John Lennon-MILK AND HONEY RECORDING SESSIONS 【3CD】 [mccd-179/180/181]

John Lennon-MILK AND HONEY RECORDING SESSIONS 【3CD】 [mccd-179/180/181]

販売価格: 6,000円(税込)

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商品詳細

マニア必携Mクローデル・レーベルより、ジョンレノン最後のレコーディング・セッションを収録したタイトルがリリース。1980年8月から10月にかけてニューヨークのヒット・ファクトリー及びレコード・プラントで行なわれたアルバム『ダブル・ファンタジー』、さらに死後『ミルク・アンド・ハニー』として結実する実り多きレコーディング・セッション、本作はその内『ミルク・アンド・ハニー』の曲を収録したものです。

 このアルバムはジョンの死後に未発表曲だけを集め、『ダブル・ファンタジー』と同じくジョンの曲とヨーコの曲が交互に収録されるスタイルでリリースされました。別アルバムとはいえ、同じセッションで収録され、未完成のものが含まれるとはいえその完成度は高く、後にリマスターされ、また今回のBOXにも含まれるなど、オリジナル・アルバムとしての扱いをされている『ダブル・ファンタジー・パート2』という感じです。

シングル・カットされた「NOBODY TOLD ME」を始め、現在では既にスタンダードとして知られている名曲が揃っており、80年代という新たな時代を迎えるに相応しい洗練されたロックン・ロールと、ジョンの若々しいヴォーカルが話題となりました。この名曲群は、ショーン誕生以後、音楽活動を停止していたかにみえた時期に少しづつ書きためられ、そのライト・モチーフが組み合わさって出来ていることは、全段階のデモ・テープなどで伺う事ができます。本作は、膨大な量のデモ・テープは別の機会に譲り、曲がある程度完成し、スタジオで実際にレコーディングをするという、その段階でのセッションを収録しています。ニューヨークにあるヒット・ファクトリーと、レコード・プラントの両場所で行なわれたセッションの多くは公式非公式を問わずほとんどが記録されており、コレクターズ・アイテムとしても中途半端なものが数多くありましたが、本作はそれらをすべて不要とする実に3枚組のボリュームですべてを網羅しています。

ディスク1は「I’M STEPPING OUT」のセッションを収録。リハーサルからアウトテイクまで、ディスクがまるまる一枚この曲に費やされているだけでなく、ディスク2にまたがって別テイク及びラフミックスが収録されています。アルバムの冒頭を飾る軽快なナンバーで明るく素晴らしいジョンのヴォーカルが堪能できます。

ディスク2は「I DON’T WANNA FACE IT」とヨーコの「DON’T BE SCARED」、「NOBODY TOLD ME」「MY LITTLE FLOWER PRINCESS」の4曲のセッションを収録。「I DON’T WANNA FACE IT」の“昔の古いバンドのリーダーだったんだ”という歌詞が面白いですね。軽快なカウントから始まり、ジョンのファルセットが随所で聴ける名曲です。またシングルでもヒットした「NOBODY TOLD ME」も、掛け値なしに名曲。ジョンが高らかにカウントを取り、印象的なリフ、そして何より“こんな時代なるなんて誰も教えてくれなかった”というタイトル・フレーズ。時代の指針を世間に与えてきたジョン自身がそれを言うか〜!という歌詞ですが、新たに1980年代を迎えるにあたっての古き時代に対する決別のような気がしてなりません。“ここからミドルだよ”とバックに指示を与えながらリハーサルをしているジョンの声がビートルズ時代そのものでぐっときます。それから美しいメロディで人気の高い「MY LITTLE FLOWER PRINCESS」はリハーサル時のスタジオの様子から始まり、丁寧に言葉を選びながら歌っている様子が伺えるセッションです。気だるいギター音が印象的です。

ディスク3は「BORROWED TIME」「GROW OLD WITH ME」「WALKING ON THIN ICE」の3曲に、わずか1テイクのみですが「NO ONE CAN SEE ME LIKE YOU DO」を収録。「BORROWED TIME」はアルバムのB面冒頭を飾る曲で、リハーサルの他、オーヴァーダブの様子や別テイクを収録。ブートのタイトルとして有名になった「GONE FROM THIS PLACE」もこの曲のセッションで収録されています。そして世紀の名曲「GROW OLD WITH ME」はテイク1とテイク2を収録。古い響きのピアノにのってゆっくり歌い出すジョン。ヴォーカルが近く生々しい歌声にしてこの名曲。涙なしでは聴けません。後ろではショーン君が何やら騒いでいるのも聞こえます。「WALKING ON THIN ICE」は、ジョンが凶弾に倒れるまさにその瞬間、手にマスターテープを持っていたという、その音源でしょうか。

 ジョンとヨーコの名盤『ミルク・アンド・ハニー』のアウトテイク、別バージョン、セッションの様子をディスク3枚に網羅。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。同時リリースの『DOUBLE FANTASY RECORDING SESSIONS』と共に揃えていただければと思います。日本語帯付。

「ダブル・ファンタジー」と「ミルク・アンド・ハニー」のレコーディング・セッションを7枚のディスクに渡って聴くと、40歳で死んでしまったジョンが改めて非常に残念でなりません。こんなに元気に、こんな名曲の数々を、こんなにやる気になってレコーディングに臨んでいるミュージシャンが、わずかこの数カ月後にこの世からいなくなるとは。ぜひこのセッションの全貌を俯瞰する「ダブルファンタジー」「ミルク・アンド・ハニー」の両方のレコーディング・セッションを聴きながら、30年目の12月8日を過ごしていただければと思います。

DISC ONE
I'M STEPPING OUT
01. Vocal Booth Rehearsal #1
02. Vocal Booth Rehearsal #2
03. Vocal Booth Rehearsal #3
04. Vocal Booth Rehearsal #4
05. Vocal Booth Rehearsal #5
06. Studio Rehearsal #6
07. Take 1
08. Take 2
09. Vocal Booth #1
10. Vocal Booth #2
11. Vocal Booth #3
12. Vocal Booth Talk
13. Vocal Booth #4
14. Alternate Take #1
15. Alternate Take #2
16. Alternate Take #3

DISC TWO
I'M STEPPING OUT
01. ALTERNATE TAKE #4
02. Rough Mix Unedited
03. Rough Mix

I DON'T WANNA FACE IT
04. Alternate Take #1
05. Alternate Take #2
06. Alternate Take #3
07. Rough Mix #1
08. Rough Mix #2
09. Rough Mix #3

DON'T BE SCARED
10. Rough Mix

NOBODY TOLD ME
11. Take 1
12. Take 1 Rough Mix
13. Take 2
14. Rough Mix #1
15. Rough Mix #2

(FORGIVE ME) MY LITTLE FLOWER PRINCESS
16. Rehearsal #1
17. Vocal Booth #1
18. Vocal Booth #2
19. Alternate Take #1
20. Alternate Take #2

DISC THREE
BORROWED TIME
01. Rehearsal
02. Over Dub #1
03. Over Dub #2
04. Take 1
05. Take 2
06. Take 2 Rough Mix #1
07. Take 2 Rough Mix #2
08. Take 2 Rough Mix #3
09. Take 3 Rough Mix
10. Studio Talk
11. GONE FROM THIS PLACE

GROW OLD WITH ME
12. Take 1
13. Take 2

NO ONE CAN SEE ME LIKE YOU DO
14. Rehearsal

WALKING ON THIN ICE
15. Vocal Booth
16. Rough Mix #1
17. Rough Mix #2
18. Rough Mix #3